church

教会の歴史

岡野俊之、めぐみ牧師夫妻が、1995年に、当時小学生と幼稚園児だった息子たちと、自宅で教会を始めました。イエス様の弟子として、聖書の教えに生きることを大切にし、第一に、夫婦、親子が愛し合うことを心がけました。

そして、近所の子どもたちに勉強を教えてあげたり、息子の幼稚園の友だちを、車で送り迎えしてあげたりしました。友だちのお母さんが、突然病気になって入院してしまった時は、その友だちを、4ヶ月ほど幼稚園まで毎日送り迎えしてあげました。聖書が最も大切なこととして教えている「愛する」ことを心がけたのです。そうしている中で、「神様は愛のお方である」と知って、イエス・キリストを信じる人たちが自然に起こされ、少しずつ教会に集まる人たちが増えていきました。

イエス様を信じる人が起こされると、小人数で、一緒に聖書を学ぶようにしました。ただ知識として学ぶのではなく、「聖書の教えに生きる」ことを心がけるようにしたのです。そうする中で、教会の人たちは、夫婦の愛が深まり、年々仲良くなっていきました。また、親たちは、子どもをありのまま愛するようになり、中学生や高校生の息子や娘たちと、仲の良いうるわしい関係を築くようになりました。多くの人が、発達心理学の「反抗期説」を信じていますが、教会の人たちの親子関係は、それとは全く反対です。聖書は、「子どもは、父母を尊敬して従う」と教えていますが、その通りになっているのです。

教会で互いに愛し合い、家庭で、夫婦、親子が互いに愛し合うようになると、その愛は、他の人たちにも広がっていくようになりました。教会の人たちは、だれに言われたわけでもないのに、学校から帰っても家に親がいない近所の子どもたちを、家に入れてあげて、おやつを食べさせてあげたり、勉強を見てあげたりするようになりました。また、教会の人たちが協力して、小学生や、中学生のために、放課後、体育館や市民センターを借りて、おにぎりやおやつを作って行って、勉強を見てあげたり、一緒に遊んであげたり、スポーツを楽しんだりしてきました。そういう中で、学校に行かなかったり、自殺を考えていたり、悲しい思い、寂しい思いをしていた子どもたちも、居場所を見出して、明るく元気に成長していきました。そういう働きが20年近く経った時に、弁護士会の委員会に招かれて、「子どもたちのための働き」について、お話する機会が与えられることもありました。また、教会では、里親の資格を得る人たちや、市の担当者の働きで、未成年後見人になる人も起こされました。

私たちの教会は、子どもたちのための働きだけをしてきたわけではありませんが、子どもたちを愛することは、とても大事なことだと思っています。子どもは、やがて大人になって、家庭を築き、市を担い、社会を担う人になっていきます。地域が、温かみのある街にになる道は、子どもたちが、「愛の人」として成長することだと思います。ですから、私たちの教会は、子どもたちを愛することを、とても大切にしています。初めは、親に反抗的だった子どもたちも、教会に来るようになると、ありのまま愛され、そうしている中で、家で家族を愛するようになり、友だちを愛するように成長しています。

聖書は、教会のことを、「神様の家族」と表現しています。多くの人は、教会堂を「教会」と呼びますが、教会は、建物ではありません。家族です。家族とは、互いに愛し合う人たちを言います。そのため、私たちの教会の主な活動は、「家の教会」でなされています。教会の人たちの家々で、毎週集まり、一緒に食事をしたり、賛美したりしながら、互いに愛し合い、助け合っているのです。1995年に、「家の教会」で始まった私たちの教会は、今も、変わらずに「家の教会」です。夫婦が愛し合い、親子が愛し合い、家族が愛にあふれていくと、「本当の教会」が、作り上げられていくのです。家族が愛し合うと、市が愛にあふれ、街が愛にあふれていくようになります。毎年、結婚3組に対して1組が離婚というこの国の現実の中で、また、児童虐待が増える中で、つらい思いをしている子どもたちが、たくさんいます。子どもたちに愛が必要です。温かな愛が必要です。神様は、愛のお方で、壊れた家庭も回復に導き、失敗した人生も、幸せな人生に変えてくださいます。私たちに命を与えてくださった神様は、限りなく愛のお方です。教会は、「家族」ですから、もちろん、私たちの教会には、赤ちゃんも、お年寄りもいます。世代を超えて、家族として愛し合っています。

私たちの信仰

私たちの教会は、聖書(旧約聖書39巻、新約聖書27巻)を唯一のキリスト教の教典とする正統的なプロテスタントの教会です。聖書の教えを真理と受け止めて、まっすぐ信じています。

イエス・キリストは、罪なき神様の御子であられ、十字架によって私たちの罪をあがなってくださった唯一の救い主です。イエス・キリストは、私たちのすべて罪を、その身に負われて、私たちの身代わりとなって十字架で裁きを受けて死んでくださったのです。そして、三日目に死人の中からよみがえられました。今も生きておられる神様なのです。

だれでもイエス・キリストを信じるならば、すなわち、「イエス様、私を救ってください」、あるいは、「イエス様、私に永遠の命を与えてください」と祈るならば、即座に、その場で答えられ、受け取ることができます。だれでもすべての罪が赦されて、永遠の命が与えられるのです。また、イエス・キリストを信じて、聖書の教えに生きるようになると、だれでも、愛の人として成長し、幸せに満ちていきます。

イエス・キリストは、目の見えない人を見えるようにし、耳の聞こえない人を聞こえるようにし、長い年月難病で苦しんでいた人々を癒やし、死人を生き返らせることもなさいました。このお方には、不可能なことはありません。

私たちの教会を、「グレイスホーム」と名付けたのは、教会とは、神様の愛で愛し合う「家族」だからです。グレイスホームとは、「恵みのある家族」という意味です。

私たちの教会が、人を愛することを大切にしているのは、「真の宗教」とは、そういうものだと聖書が教えているからです。

  

父である神の御前できよく汚れのない宗教とは、孤児ややもめたちが困っているときに世話をし、この世の汚れに染まらないよう自分を守ることです。

(新約聖書 ヤコブの手紙1章27節)


こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。

(新約聖書 コリント人への手紙第一13章13節)


神様は、愛のお方であり、「本当の愛」は、神様から与えられます。イエス・キリストを受け入れる人は、罪赦されて、夫婦も、親子も、互いに愛し合う関係に回復します。教会とは、互いに愛し合う人たちの集まりです。


神は、その独り子イエス・キリストを、人間の姿を取ってこの世に来させ、私たちの身代わりとして死なせることによって、私たちを救ってくださった。そのことによって、私たちに対する神の愛がはっきり示された。私たちが神を愛する前に、神が私たちを愛し、私たちの罪の身代わりとして死なせるために、御子イエス・キリストを、人間の姿をとってこの世に送ってくださったのである。ここに、本当の愛がある。愛する皆さん。神がこのように私たちを愛してくださったのだから、愛されている私たちもまた、互いに愛し合うべきである。

(現代訳聖書 ヨハネの手紙第一4章9~11節)

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牧師紹介

岡野俊之

茨城県で、公務員の父と、田畑仕事をする母との間に生まれました。中学校では野球で県南大会ベスト8、高校ではハンドボールで県大会新人戦準決勝進出が最高の成績でした。
大学で、クリスチャンの友だちに出会ったのがきっかけで、生まれて初めて教会に行き、イエス・キリストを救い主と信じた時に与えられた平安は、今も消えることがありません。
大学を卒業する時に、「国立武蔵野学院附属教護事業職員養成所」(当時)の入所試験に合格しましたが、牧師となって、青少年の育成や更生の働きに貢献すべく、家庭裁判所の審判に附されている少年を、数ヶ月家で預かったり、一人の少年のために、1年余少年院に通って面会を続けたり、運動会で一緒に走ったり、成人式に夫婦で親代わりで出席したりしてきました。
結婚して、二人の息子たちを育てる中、自分はさんざん親に反抗したのに、聖書によって、「反抗期はない」と知り、子育ての本を執筆しました。県弁護士会の委員会で、「子どもの育成」について講演を頼まれて、委員の弁護士の方々にお話したこともあります。
著書に、『ただ愛すればいい』―恵みによる弟子訓練―(オイコス出版)、 『悟ると実を結ぶ』―閉塞状態からの脱却―(オイコス出版)、夫人と共著で、『どうしたらいいかがわかる子育ての本』(オイコス出版)などがあります。 『悟ると実を結ぶ』『どうしたらいいかがわかる子育ての本』は、CGNテレビ番組の「本の旅」で取り上げられました。

岡野めぐみ

東京都で、牧師家庭に生まれました。兄と三人の弟に囲まれ、たくましく育ちましたが、高校で落ちこぼれて不登校になり、何ヶ月も苦しく悲しい日々を過ごしました。そんな時、ある人に聖書を読むように勧められて聖書を開き、「主にあって、その大能の力によって強められなさい」という言葉を通して、自分に命を与えてくださった神様を知って力が与えられ、次の日から学校に行くことができるようになりました。
大学生の時に、教会で夫と知り合い、出版社に勤めていた時に結婚し、二男が与えられました。
赤ちゃんや子どもにかかわる奉仕をしてくる中で、夫とともに研修を受けて「里親」の資格も得ました。現在、介護・医療の公共的サービス事業を行っている社団法人の監事や、国から委嘱を受け、非常勤の国家公務員も務めています。
幸せな家庭を築き、夫とともに、全国各地で、「夫婦セミナー」や、「子育てセミナー」などの働きもしています。

宋セリョン

韓国で、友だちに誘われて、小学生の時から教会に行くようになりました。受験を失敗したことを通して、神様と人格的に出会い、大学生の時に、日本への宣教師としての志が与えられました。
大学卒業後、クリスチャンキャンプ場で働く中、神様の導きによって、1995年3月に来日しました。
岡野牧師夫妻とともに、教会形成に尽力する中、日本の神学校を卒業し、現在に至っています。使う韓国語は標準語、日本語は、日本人と変わらない実力で、講演の同時通訳もこなします。

岡野義喜

岡野俊之、めぐみの長男として生まれました。小学生の時からサッカーに熱中し、高校の時は、「さいたま市選抜」に選ばれて、オーストラリアに遠征しました。
卒業後、プロのサッカー選手を目指してアメリカに渡り、試合で活躍するも、腕と足を故障してからは勉強に専念するようになりました。
州立大学で、スポーツ医学を学んでいた時に、牧師の志が与えられ、大学卒業後、神学校に進んでアメリカで牧師になり、2011年に帰国しました。
2016年に結婚し、幸せな夫婦の関係を築いています。2019年に長男が与えられました。
「里親」の資格を持ちますが、現在、家庭裁判所の手続きを経て、「未成人後見人」を務めています。

     

岡野真希

岡野俊之、めぐみの次男として生まれました。教会では、赤ちゃんからお年寄りまで、みんなから、"まっちゃん"と呼ばれています。
牧師対象のカンファレンスへ行っても、職業を聞かれるほど牧師には見えないそうです(笑)
好きなこと: 自由、クリエイティブなこと(DIY、音楽、デザイン、料理など)、家族との時間
好きな食べ物・飲み物: オーガニック料理、辛い料理・コーヒー、強炭酸水
嫌いなこと: 律法主義、他人の批判など
特技: (人でも、ゲームでも)育成すること
好きな聖書登場人物: イエス様!以外では. . . ダビデ♪